愛知県半田市で開催されている「はんだ山車まつり」がはじまるまでの経緯を描き、2020年にケーブルテレビ各局で放送された連続ドキュメンタリードラマ「1979はじまりの物語」を再編集し、追加撮影による新たな映像も加えて完成した劇場版。愛知県半田市で5年に1度開催され、全国各地から約55万人が来場する一大イベントとなっている「はんだ山車まつり」。イベントが初めて開催された1979年5月。半田市内の政治状況は二分され、日常的に対立や論争が絶えなかった。それを憂いた半田青年会議所の酒井義弘は「はんだの心を一つにしたい」と、市内各地にある31両の山車を勢ぞろいさせる山車祭りを企画するが、予算や物理的な障害などにより実現は困難を極めた。さらに反対派の反発などもあり、祭り開催の半年前に企画の実現は暗礁に乗り上げてしまう。「山車まつり」開催を目指し、さまざまな困難と戦った男たちの実話を、当時の関係者たちのインタビューを交えながら描いていく。